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結露の予防策
2019年10月11日更新
CONTENTS
1.
すぐにできる対策

室内と屋外の温度差が大きく、室内の湿度が高いほど結露が発生しやすくなります。結露を防ぐためには、住宅全体をしっかりと断熱し、温度差の少ない環境をつくること、そして、結露のもととなる水蒸気をなるべく出さないことが重要です。

すぐにできる対策

  • 換気と除湿

結露は湿度が高いほど発生しやすくなります。料理中や入浴中、部屋干しなど、日常生活では水蒸気が発生する状況が多々あります。こまめに換気をして、できるだけ室内の水蒸気を外に逃がしましょう。換気扇や除湿器をつけておくのも効果的です。押し入れや収納など狭いところは、除湿剤を使って湿気を吸い取りましょう。加湿器はつけっぱなしにせず、湿度が50%程度になった時点でそれ以上加湿しないよう、こまめに止めることも大切です。

また、観葉植物や花瓶、水槽などは、常に水蒸気が出ているため、結露が気になる場合、は、できるだけ部屋に置かないほうが良いでしょう。どうしても置きたい場合は、窓や壁から離れたところ、暖房の当たり方などによって結露が発生しにくいところを選ぶようにしましょう。

  • 室温・湿度の調整

冬場に暖房を使う際は、室温を上げすぎると結露の原因になってしまうので注意が必要です。石油ストーブ・ガスストーブ・石油ファンヒータ・ガスファンヒータなどの「開放型」と呼ばれる暖房器具は、燃焼するときに大量の水蒸気を発生させるため、部屋を暖めるたびに湿度が上がります。結露を防ぐためには、同じ石油やガスを原料とするヒーターでも、「非開放型」と呼ばれる排気を外に逃がすタイプや、オイルヒーター・ハロゲンヒーター・エアコンなどの電気式の暖房器具を使用することをおすすめします。

  • 結露防止シート

結露防止シートを窓に貼ることで、断熱性を高め、室内と室外の温度差が軽減されて結露ができにくくなります。

特殊な断熱シートが何層も重なっている断熱性のあるもの、目隠し効果や紫外線を和らげる効果のあるもの、デザイン性を意識したものなど、豊富に販売されています。また、梱包資材として活用されている緩衝材(プチプチ)も結露防止シートとして代用することができるのでおすすめです。