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設計事務所ってなに?
2019年10月11日更新
CONTENTS
1.
設計事務所では建物の設計と監理を合わせて提供する
2.
建設事務所に依頼する場合は完成までにおよそ1年以上かかる
3.
設計事務所の候補選びには雑誌やホームページで特徴を確認しよう

設計事務所とは、建築家や設計士が所属する事務所のことで、建築家が個人で行っている場合と、複数の建築家が共同で行っている場合があります。

設計がメインの仕事で、依頼主の要望に合わせて使う木材や設備品など、細部までこだわった住宅をデザインしてくれるので、オーダーメイドの家を建てることができます。

設計事務所では建物の設計と監理を合わせて提供する

設計事務所の主な業務は、設計と監理で、それ以外の建物の施工作業に関しては工務店に任せることになります。設計事務所は工務店とは独立した事務所となるため、設計図面で示した指示や意図の通りに施工されているかどうか、建築家が建て主に代わってプロの目線で客観的に工事を監理することができます。設計のプロである建築家と、施工のプロである工務店が一緒に取り組むことで、依頼者の要望に合った品質の高い住宅を建てることができるのです。

建設事務所に依頼する場合は完成までにおよそ1年以上かかる

設計事務所に住宅の建設を依頼する場合、設計に3~6ヶ月、工事におよそ5~7ヶ月と、合わせて1年以上の期間が必要となります。依頼者の希望を叶えるため、ヒアリングの結果を基に価値観やイメージを共有しながら、仕様や工法などを一から設計していきます。

規格化されておらず、法令・予算以外の制約は一切ないないため、間取りや工法、外装、内装まで完全な自由設計が可能です。その分、決めることが多く細かい打ち合わせが必要なため、ある程度の期間がかかります。設計事務所に依頼をすると比較的長期になりますが、それだけ依頼者の希望に沿った自由な設計の家を建てることができます。

設計事務所の候補選びには雑誌やホームページで特徴を確認しよう

設計事務所に依頼する前に、ホームページや雑誌を見て、その事務所の特徴や雰囲気を知っておくことが大切です。設計事務所は、オーダーメイドの家を建てることに特化した設計を担当する会社のため、ハウスメーカーや工務店のようにモデルルームや住宅展示場はありません。

図面からどんな家が建つかイメージすることはできますが、完成後の実物を見ることはできず、住み心地や雰囲気などを体験することもできません。そのため、設計事務所に所属する建築家が過去に作ってきた家を確認できる雑誌やホームページなどを見て、自分の希望を反映した住宅を作ってもらえそうかどうか判断することが必要です。