木ここち家ラボ

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工務店ってなに?
2019年10月18日更新
CONTENTS
1.
工務店によって業務形態が異なる

工務店とは、職人や専門業者の手配や管理、工事全体を監督し、地元地域を中心に戸建て住宅を請け負う建設業者のことです。

規模は様々で、数県にまたがり大規模な営業を展開している工務店もありますが、多くの工務店は規模が小さく、地域に根ざした小回りのきくところが多いのが特徴です。

工務店によって業務形態が異なる

工務店は、規模や営業スタイルによっていくつかのタイプに分かれています。

  • 棟梁タイプの工務店

大工の親方である棟梁が、自ら図面を引いたり木材の発注をしたり、住宅建築に関するすべてを取り仕切るのが特徴です。日本の伝統的なタイプの工務店で、棟梁以下数名からなる小規模な会社で、地域と密着して営業を行っています。

  • 設計重視タイプの工務店

社内に建築士を抱えたり、外部の設計事務所と連携したりすることで、デザイン力を高め差別化を図っている工務店もあります。

  • フランチャイズの工務店

ハウスメーカーの下請けや、特定工法のフランチャイズ業務を中心に行う工務店もあります。全国展開されている大手の建設会社にフランチャイズチェーン店として加盟しているため、一括で仕入れられた資材や建材を使用することになり、コストが抑えられます。また、一定の規格で家を建てることで安定した品質を保つことができるのも特徴です。

  • ハウスメーカータイプの工務店

ハウスメーカーのように、特定の建材・設備などを使った住宅を商品化・シリーズ化して販売する工務店もあります。一般的な工務店より着工棟数が多く、自社で開発した住宅ブランド名でモデルハウスや住宅展示場を展開するなど、積極的な営業を行っているのが特徴です。全国的な知名度は低いものの、近隣地域に支店や営業所を置くなど、そのエリアでは信頼が厚くトップシェアを持つ工務店もあります。

この他にも、建売住宅を中心に請け負う工務店、施工のみを請け負う工務店など、一言に工務店といっても様々な形態があります。工務店によって、施工の品質やアフターサービスの対応にも差があるため、地域での評判や家づくりの特徴、どんな理念を持って取り組んでいるのかなど、それぞれの特徴を比較してみると良いでしょう。