マイホームを購入するときに、新築住宅と中古住宅のどちらにするか悩んでいる方も多いと思います。家づくりで後悔しないためにも、それぞれのメリットとデメリットを比較して、どちらが合っているのか検討しましょう。
新築住宅の最大のメリットは、床や壁だけでなく住宅設備すべてが新しく、未入居物件だということです。キッチン、お風呂、洗面台などの水回りの設備もすべて新品なので、気持ちよく使うことができます。また、システムキッチンやオール電化、床暖房などの機能を備えている設備を設置することもできます。
部材や設備が新しいのでトラブルも起きにくく、万が一のときでも、構造部には10年間の保証、設備にはメーカー保証が必ずついているので安心して生活することができます。新しい技術や設備、素材が採用されているので、耐震性や耐久性が高く、維持費がかかりにくいこともメリットのひとつです。さらに、新築住宅には税制面でさまざまな軽減措置が設けられています。注文住宅の場合、プランニングからすべての過程に携わることができるので、細部にまで自分の希望を反映させることもできます。
新築住宅は、中古住宅に比べて価格が高くなります。照明やエアコンなどの付帯設備や家具などを別途購入しなければいけない場合は、さらに費用がかかってしまいます。また、好条件の立地にはすでに住宅が建っていることが多いので、希望通りの土地を見つけるのが難しくなります。
注文住宅の場合、日当たりや風通しなど、実際の住み心地は住宅が完成するまで分かりません。家が完成したらイメージと違っていた、というリスクもあります。
中古住宅の最大のメリットは、同じ立地や広さなら新築住宅に比べて価格が安いということです。その分リノベーションに費用をかけることができるので、自分好みの内装にすることや、設備を新築同等の性能にすることも可能になります。
また、実際の建物を見ることができるため、間取りや日当たりだけでなく、周辺環境、生活の利便性など、具体的な情報を手に入れやすいというのもメリットのひとつです。
築年数が古い物件の場合、大規模なリフォームが必要になることもあります。中古のため経年によって部材が傷んでいたり、設備が古かったりすることも多く、購入後に修理をしたり、部品が古くて交換したりする必要が出てきます。築年数によっては、構造部や設備の保証期間が切れていることが多いので、新築住宅よりも維持費がかかることを覚悟しておきましょう。
また、中古住宅については、築年数住宅や耐震レベルを満たしていないと住宅ローン控除が受けられないというデメリットもあります。