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新築一戸建てのプランニング
2019年12月20日更新
CONTENTS
1.
家族との過ごし方から間取りを考える
2.
機能や用途ごとに空間を分ける
3.
生活動線を考えてゾーンをつなげる
4.
土地の形状や周囲の環境を考慮する
5.
ライフスタイルの変化を念頭に

新築一戸建てのプランニングは、家のどのあたりにどの部屋をどんな大きさで配置するのかを決める「ゾーニング」という作業から始めます。

家族との過ごし方から間取りを考える

住宅に必要な部屋や空間は、家族構成やライフスタイル、さらに家族一人ひとりの生活スタイルによって変わってきます。

一人で過ごす空間とみんなで過ごす空間など、コミュニケーションが取りやすい間取りになるよう、家族みんなで話し合ってプランニングすることが大切です。家族の希望をまとめるのは大変ですが、家に長時間いる人を優先したり、子どもを基準にしたりすることで、ゾーニングしやすくなります。

機能や用途ごとに空間を分ける

空間を分けて考えるには、部屋の機能や用途ごとに大きなくくりで考えていきます。分類方法はさまざまですが、リビングやダイニングなど家族みんなが使う場所は「パブリックゾーン」、寝室や子ども部屋、書斎など、家族がそれぞれで使う場所は「プライベートゾーン」、キッチンやお風呂、洗面所やトイレなどの「サービスゾーン」などに分類します。

大まかなゾーニングができたら、ゾーンごとに部屋の大きさを考えながら位置を決めていきましょう。部屋の配置をするには他の部屋とのつながりを意識することも大切です。リビングとダイニング、ダイニングとキッチンのつながりや、子ども部屋の様子を把握できるような部屋のつながり方なども考慮して配置していきましょう。

生活動線を考えてゾーンをつなげる

ゾーニングがある程度固まったら、それぞれのゾーンをどうつなげていくのか動線を考えていきます。家事をするときの動線、それぞれの部屋とリビングや玄関への動線、お風呂やトイレに行くときの動線、来客があったときの動線など、家族みんなが朝起きてから夜寝るまでの1日の動きをシミュレーションしながら考えてみましょう。家族全員が気持ちよく暮らせるように、それぞれの生活動線を短くシンプルに設定することが重要です。

土地の形状や周囲の環境を考慮する

より暮らしやすい住まいにするためには、その土地の形状や周囲の環境を把握したうえで、建物や庭、駐車場などの位置や向きを考えることも大切です。

建物の配置は、土地の幅や奥行き、隣家との間隔によって決められます。土地の方角や前面道路の位置から、玄関やバルコニーを配置したり、隣家と窓の位置が一致しないように配慮したり、周辺環境に合わせてゾーンを配置するようにしましょう。

また、間取りだけでなく、自然の風や光を取り込めるように窓の位置や大きさを考えることで、より快適な空間づくりが可能になります。

ライフスタイルの変化を念頭に

5年後、10年後には、ライフスタイルが変わり、新築時の間取りでは不便を感じることが出てくるでしょう。

子どもの成長や家族構成の変化などを想定し、今後どんな空間が必要になるか、その空間を作るためにはどんな間取りにすればリフォームがしやすいのかなど、将来のライフスタイルの変化を意識して空間づくりをすることで、より長く住みやすい暮らしを実現できます。