道路に面した東側は庇をつけ、日射遮蔽窓で日差しを遮ります。
南側の深い軒は、真夏の高い陽を遮り、冬の低い陽は部屋の奥まで取り入れます。
また南側の日射取得窓は断熱効果はそのままに、冬の陽の光を60%取り込み自然と部屋を暖めます。
障子は視線を遮りながら、光を通してくれます。
光は障子によって拡散され、柔らかな光で空間全体を照らしてくれます。
障子は開けた状態と比べると、光の入り方に違いがあることが分かるでしょう。
純和風な家にはもちろん、モダンな雰囲気の居間や寝室にも良く似合います。
窓に取り付けた袋張りの内障子は直射日光を遮り(40~50%)、透過させ、ガラス窓からの冷気が室内に冷たい気流を起こす「コールドドラフト」を抑える働きもあります。
シラス壁の大きな特徴として室内の湿気を調整してくれることが挙げられます。
室内の湿度に応じて湿気を吸湿・放湿し、オールシーズン快適に保ちます。
ジメジメと暑い夏でも、室内の空気はサラリ。
エアコンの使用も抑えられるので光熱費の節約に貢献し、結露の発生やカビ・ダニの繁殖も抑制してくれます。
また、乾燥しがちな冬も、室内の空気が乾燥すると湿気を放出し、適度な湿度に保ちます。
吹抜や欄間を設置することにより、空気の流れを作り、快適な室内空間を作ります。
リビングに吹抜を設けているので1階と2階の空気を立体的に循環させることができます。
自然と風が通り抜けるように窓が設計されていて心地よく過ごせます。
障子やキッチンの収納兼作業台を造作で作りました。
細部にこだわった木の温もり溢れるオリジナルデザインが洗練された空間へと引き上げています。